フッ素樹脂とは?いつ誕生してどういったものなのか?を簡単に説明
フッ素樹脂とは
突然ですがフッ素樹脂というものをご存知でしょうか?
何となく聞いたことがあるという人は多いかもしれません。特に工場にお勤めの方は使用している工具等に使われているから知っているという人のほうが多いと思いますが改めフッ素樹脂について簡単に説明させていただこうと思います。フッ素樹脂とは、正式名称はポリテトラフルオロエチレンと言いいます。
そして英語表記だとPoly Tetra Fluoro Etyleneとなり、フッ素樹脂の別名は英語表記の頭文字を取りPTFEと呼ばれたりもします。ちなみにこのフッ素樹脂が誕生したのは1930年代まで遡ることになります。
フッ素樹脂の誕生
アメリカのデュポン社に在籍していたブランケット博士が冷媒の実験をしているときに偶然発見されたものなんです。フッ化エチレンを実験用に保存しておいたら白い粉が偶然誕生していて、これがフッ素樹脂だったのです。偶然の産物として生まれたフッ素樹脂ですが、その特徴は他に類を見ないもので今では幅広い範囲で使用されるようになっています。
フッ素樹脂の性質
その類を見ない代表的な特徴というのが物質が固着しにくいという性質です。
要するにフッ素樹脂を利用するとそのフッ素樹脂を使ったものと他の物質がくっつきにくく剥がしやすくなるということです。そういったことから粘性のものを扱う工具などにフッ素樹脂がコーティングされている場合が多くなっています。
さらには耐熱にも優れていて260°の高温までなら対応可能で、樹脂のなかではトップクラスの耐熱性です。そういった性質があることから自動車業界でも幅広く利用されているんです。
例えば、自動変速機のシール材、ブレーキパッド、ベアリング等に利用せれるようになっています。身近なところでのフッ素樹脂の利用だと、フライパンがあります。フライパンは料理をするとどんどん細かい傷がついて焦げがこびりついたりしますよね?でも、フライパンがフッ素樹脂コーティングされていれば熱にも強く粘性に強い性質があるので長い期間こびりつかず快適に料理する事ができるのです。
フッ素樹脂とテフロン
ちなみにテフロンコーティングと呼ばれるものがあり、フッ素樹脂加工とどう違うのかわからないという人もいるかもしれませんが、テフロンコーティングはフッ素樹脂加工と同じことです。商標などの関係で呼び名が違うだけですので内容は一緒です。
このようにフッ素樹脂は私たちの身近なところで非常に役立つものとして活躍し、今や欠かせないものになっています。半導体、化学、液晶、輸送等にも利用され、今後もますます注目される素材となってきます。
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