【SEMICON Japan】セミコンジャパンの概要と出展の方法、企業のメリットについて
年に一度、日本で「セミコンジャパン」というイベントが開催されています。半導体業界に精通する企業に勤めている方なら、知っている方も多いのではないでしょうか。ここではこのイベントについて概要を説明し、出展や来場の方法、参加のメリットなどを紹介していきます。
セミコンジャパンとは半導体に関する国際展示会
「セミコンジャパン」は、毎年12月に東京で開催される、半導体に関する国際展示会のことです。年に一度の一大イベントとして半導体産業を盛り上げ、すでに45回以上の開催実績を持っています。このセミコンジャパンには、半導体メーカーのほか、自動車やIoT関連の開発を行っているメーカーなど、幅広い企業が参加してきます。
主に次の分野に関わる企業および団体、大学や官公庁が出展をしています。
- 先端半導体および将来アプリケーション
例:機械学習、AI、5G・6G技術、量子コンピューティング、EV・自動運転技術、VR・メタバース- 半導体製造装置
例:半導体用設計装置、ウエハ製造用装置、マスク製造用装置、組立用装置、検査用装置- 半導体製造用部品・材料
例:基板、プロセス材料、組み立て材料、テスト材料
また、半導体製造装置の国際展示会としては唯一であり、その点でも注目を集める展示会となっています。
SEMIジャパンが主催するイベント
セミコンジャパンは、SEMI主催のイベントです。「SEMI」とは「Semiconductor Equipment and Materials International」の略称で、エレクトロニクス製造サプライチェーン国際興業会のことです。会員企業2500社以上から成り、130万人を超える専門家を繋ぐコミュニティとしても機能しています。なお、日本には東京千代田区に「SEMIジャパンオフィス」が置かれています。
イベント等の問い合わせなども、SEMIジャパンオフィスのこちらのページ(https://www.semi.org/jp/semi-japan-office)から可能です。
セミコンジャパン出展のメリット
セミコンジャパンに出展することで、他社との接点を持つ良い機会を得られるかもしれません。また、普段は接することのない業界の人とも絡むことができ、新たな刺激も受けることができるでしょう。また、他の出展してきた企業がその場で新製品を公表することもありますので、最新技術に触れることもできます。それも多数の企業が参加するため、効率的に最先端のトレンドを把握することができるでしょう。
来場や出展に向いている方とは
セミコンジャパンへの出展・来場は、自社の技術や製品をアピールしたいメーカーだけでなく、様々な方にメリットをもたらします。例えば最新の技術や製品の利用を検討しているデバイスメーカーやシステムメーカー、最新の市場動向・技術動向を把握したい経営者および投資家にもおすすめです。営業担当やマーケターにとっても、業界動向をアップデートする良い機会となるでしょう。
これからスキルを高めていきたいと考える若手のエンジニアから学生にもおすすめのイベントです。その他、AIや機械学習、5G/6G、自動運転技術、メタバースなどの最先端技術に興味のある方は来場を検討してみると良いです。
セミコンジャパンに出展する方法
それでは、セミコンジャパンに“出展”をしたいと考えるメーカーがどのような手続を採れば良いのか、簡単に流れを示します。
- まずは資料請求
資料を請求すると、小間図(フロアプラン)の掲載されたURLが、メールで通知される
問い合わせ先:Tel(03-3222-5988)、E-mail(jcustomer@semi.org)- 希望の小間位置を伝える
小間図を確認し、メール(jcustomer@semi.org)にて希望する小間位置を伝える- 小間位置の決定と申込み
決定された小間位置と、出展の申込案内がメールで通知される
出典にかかる料金
出展をするには料金がかかります。小間あたりの出展料金は下表の通りに設定されています。
|
SEMI会員 |
一般 |
3mx3m |
¥450,000 |
¥630,000 |
3m x 3m APCS プロムナード装飾付き |
¥648,000 |
¥864,000 |
2mx2m |
¥200,000 |
¥280,000 |
2mx1m パッケージブース付き |
¥150,000 |
¥210,000 |
引用:セミコンジャパン「出展料金」
https://www.semiconjapan.org/jp/exhibits/booth-fees
出展に必要なものを揃えた「パッケージブース」を利用することも可能です。最新の料金設定、ブースのイメージ図等はこちらのページ(https://www.semiconjapan.org/jp/exhibits/booth-fees)から確認できます。
セミコンジャパンを見に行く方法
次に、セミコンジャパンに“来場”する方法を簡単に示します。
- SEMIへの登録
勤め先のメールアドレス、またはフリーメールを用いて登録可能- イベント参加システムから申込
イベント参加登録システムが導入されている。過去に利用歴がある方は「ログイン」を、新規参加なら「新規登録」を行う。登録完了後、来場希望のセミナーチケットを選択して、申込を完了させる- 登録完了メールを受け取る
- 入場バッジの印刷
登録完了メールに記載のURL(来場者マイページ)にアクセスして、来場者バッジを印刷。これが入場証となる- 来場者バッジを持参してイベント会場に入場
まとめ
以上、簡単にセミコンジャパンについて説明をしました。これまで出展したことも見たことのなかった方も、一度足を運んでみると良い刺激が得られるのではないでしょうか。他のメーカーとの繋がりも作れるかもしれませんし、企業とってもメリットが多いビッグイベントといえます。
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