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ハイシリコン(HiSilicon)とはどんな企業?ファーウェイとの関係や貿易規制による影響など

中国企業の1つに「ハイシリコン(HiSilicon)」があります。半導体企業の1種なのですが、同じ中国企業であるファーウェイの傘下ということもあり、同じ半導体企業でも他社とは異なる性質を持ち合わせています。

ハイシリコンとは具体的にどのような企業なのか、どのような製品を取り扱っているのか、ここで概要をまとめていきます。

 

ハイシリコン(HiSilicon)とは

「ハイシリコン(HiSilicon)」とは、中国にある半導体企業のことです。
半導体の設計開発を担うファブレス企業であり、中国の通信産業最大手ファーウェイの子会社です。このファーウェイとの取引が割合多く、SoCやAI、5G、IoTといった製品に関わる設計を行っています。

本社は中国の深圳にあり、その他北京や上海、武漢などにも拠点ありますし、国外にもシンガポールや日本、韓国など数多くの拠点が置かれています。アメリカによる取引規制の影響も大きく受けていますが、大きな売上高を出しており、他の半導体企業と比べても大きな成長率を出しています。

 

 ハイシリコンはHuawei(ファーウェイ)の子会社

ファーウェイの子会社であって、「Kirinシリーズ」などのスマホ向け製品を出しています。中国がアメリカと貿易をめぐり対立する中で、ファーウェイとの取引を規制される企業が増え、ファーウェイは通信機器に使用する半導体の調達難に悩まされています。

Googleやクアルコムなどのアメリカ企業との取引が難しくなり、さらにTSMCからの部材調達もできず、事業に多大な影響が及んでいます。しかし、ハイシリコンは中国企業ですしファーウェイの傘下にある企業ですので、ファーウェイ-ハイシリコン間の取引が規制されるわけではありません。そのためファーウェイ、ひいては中国の半導体設計・製造において、ハイシリコンは重要な立場にあると考えられます。

 

ハイシリコンの強み

ハイシリコンは通信機器を取り扱うファーウェイとの取引でスマホ向けチップの設計を行っています。そのためスマホに使用するチップに強みを持っています。また、ファーウェイとの関連で、AIやIoT、5G向け製品なども強いです。

 

スマホ向けチップの設計

ハイシリコンが取り扱っているチップ製品として主なものに、スマホ用の「Kirin(キリン)シリーズ」があります。他にもAIプロセッサ用の「Ascendシリーズ」、クラウド向けの「Kunpengシリーズ」5G向けの「Balongシリーズ」、WiFiやネット接続向けの「Gigahomeシリーズ」などが挙げられます。

特に同社の製品の中で注目を浴びたのはキリンシリーズです。「Kirin960」2016年度のベストのAndroid携帯プロセッサだとの評価を受けた実績を持ちます。

 

AI向け製品の設計

多様なAIアプリ向け製品がハイシリコンで開発されています。IoT向けのAIコンピューティングを提供し、また、スマートシティやクラウドサービス、自動運転、スマート工場、ロボットなど幅広い革新的な分野にも新しいソリューションの提供をしています。ハイシリコンの活躍により、多様な領域におけるAI実装が加速されていくとも考えられています。

 

非上場会社であり外部の影響を受けない

ハイシリコンは世界中に7000人以上の従業員を抱える企業ですが、上場はしておらず、ある種閉じた環境で活動をしています。非上場会社であることにより、株式を使った資金調達は難しくなるものの、外部の影響を受けにくいという恩恵を受けることができます。また、ファーウェイとの繋がりがありますので、ファーウェイが好調であればそこからのポジティブな影響も享受することができます。

近年だと、アメリカからファーウェイへの圧力が非常に強まっています。しかもファーウェイそのものをターゲットとするだけでなく、ファーウェイとの接点を持つ企業に対しても圧力が加えられるようになっています。そのためファーウェイは国内に目を向けるようになり、開発の内製化を進めています。結果、ハイシリコンの市場シェアも拡大しています。

 

ハイシリコンとTSMCの関係

ハイシリコンはファブレス企業です。つまり、半導体製品に関わる設計や開発などは行うものの、工場を構えて製造工程を担っているわけではありません。そのため外部に製造委託を行う必要があるのです。この委託先がTSMC(台湾)であったのですが、取引規制はTSMCにも向けられ、大打撃を受けることになります。

TSMCとしてもハイシリコンは最大顧客であり、重要な存在でしたが、その空白をクアルコムなどで埋められています。一方でハイシリコンはそれまで売上高を伸ばし続けていたものの、TSMC以外に製造を委託していなかったため、規制の影響を受けて売上高を大幅ダウンさせています。しかし半導体産業自体は上向きですし、需要自体がなくなったわけではありません。また、中国ではアメリカに頼らないサプライチェーン構築を進めており、数年後には好転するのではないかとも考えられています。

 

まとめ

ハイシリコンは中国の有力なファブレス企業です。ファーウェイの子会社ということもあり、スマホ向けチップの設計開発に強みを持っています。数年前まで順調に伸び続け、売上高も急成長を遂げていたのですが、アメリカによる取引規制の影響で大きな打撃を受けています。しかし中国政府により国産化の流れが急速に進められており、今後またハイシリコンが台頭してく

 

 

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