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SMICとはどんな企業?中国の半導体国産化の柱として注目を集める半導体企業の紹介

世界中で半導体産業発展に向けた取り組みが盛んになっています。中国も例外ではなく、特にアメリカとの対立関係が強い中国は貿易規制の問題から、半導体の国産化を進めています。その柱として機能している企業がSMICです。中国の半導体事情を把握する上では、SMICを無視することはできません。そこでこの記事ではSMICについて概要を説明し、他社と比べてどのような強みを持つのか、開設していきます。

 

SMICとは

「SMIC」「Semiconductor Manufacturing International Corporation」の略です。「中芯国際集成電路製造」と表記されることもあります。中国の上海に本社を置く半導体企業で、ファウンドリ企業としての性格を持ちます。つまり、工場を持ち、半導体製造を担う企業であるということです。中国の半導体企業としては最大手で、高い機能を持つ製品の開発、省エネの最適化やチップの複雑性改善に向けた技術開発に力を入れています。その他、幅広い製造技術にも対応し、半導体製造のニーズに応えています。

 

国策ファウンドリ企業として運営

SMICは、国による資本の負担を受けて民間が運営をしています。SMICは政府との繋がりが強く、政府による後押しと、それを受けての成長、そしてSMICが国内ニーズに応えるという関係性が構築されています。結果、SMICは中国の半導体産業全体を牽引する立場を確立しています。中国国内のみならず、世界的に見ても業績の良いトップクラスの半導体企業といえるでしょう。

 

SMICは中国半導体企業トップの売上高を誇る

棒グラフと成長を示す矢印。仕事や勉強、副業で売上、成績アップ

SMICは近年急激に伸びてきています。2021年には売上高前年比が約4割増加という成果を出し、純利益においても倍以上の伸びを見せています。その背景には、①世界的な半導体不足による需要の増加と、②中国政府による国産化志向の強まりがあります。

①については日本を含む多くの国が影響を受けています。自動車メーカーなど、多様な業界で深刻な問題となり、一般消費者にまで影響が出てきています。しかし半導体企業であるSMICにとっては売上アップの一要因となっています。

 ②については、中国とアメリカの強い対立関係に起因します。アメリカは中国企業に対して貿易の制限をかけるようになり、2020年にはSMICも取引制限リスト(エンティティリスト)に加えられました。

中国は様々な部品・装置の調達が難しくなり、こうした問題を受けて国内製造を推進するに至りました。政府は国内企業に対して、「国内の半導体企業から優先的に調達するように」との指示を出し、結果的にSMICの成長を促す形になったのです。SMICの売上高のうち、国内の割合は6割を超えており、中国のハイテク企業にとってSMICは非常に重要な存在となっています。

 

SMICの強み

SMICは、上述の通り国内企業との強いパイプが構築されていることが特徴といえます。また、最先端ロジック半導体に関する量産技術も備えているといわれています。これらSMICの強みについて以下で整理していきます。

 

国内需要の高さ

SMICは「国内需要の高さ」を強みとしています。ファウンドリ企業は他にもたくさんありますが、SMICは他ファウンドリ企業に大きな差をつけて中国トップの位置に立っています。その要因は国内需要の高さにあります。

通信機器メーカー最大手の「Huawei(ファーウェイ)」、その他多くの有力な企業がSMICに頼っています。ファーウェイ自体も取引制限をかけられており、TSMCからの先端製品の出荷が規制されるなど、国内のサプライヤーに頼らざるを得ない状況に追い込まれているからです。世界的な半導体不足やエンティティリストによる取引制限は、ネガティブな影響を与えるものですが、SMIC単体で見ると成長を促すきっかけになったと考えることもできるでしょう。

 

最先端ロジック半導体の量産技術

半導体製品にもいろんな種類があります。メモリやイメージセンサー、種類により構造も異なります。そんな半導体製品の1種に「ロジック半導体」があります。これはスマホやパソコンの処理などに使われるプロセッサとして機能するものです。同じ「半導体製品」といっても各々製造に求められるノウハウ・技術は異なり、ロジック半導体にはロジック半導体の製造技術が必要となります。

例えば日本だとメモリなどの製造には強い一方で、ロジック半導体には強くありません。そもそも最先端のロジック半導体を量産する技術を持つ国や企業は多くなく、日本でもその量産技術確立に向けた取り組みが進められています。これに対しSMICは、すでに最先端のロジック半導体の量産技術、7nmプロセスにおける量産に成功したといわれています。

 

政府からの強い後押し

すでに紹介したように、SMICは政府との繋がりが強く、政府からの後押しもあって大きな成長を遂げてきた企業でもあります。

 

近年でいえば、国策ファンドによる出資を受けて、新工場を建設するとの情報が出ています。SMICの子会社が過半数を、地方政府が2割ほどを出資、その他の投資家も参画したプロジェクトとなっています。

新工場建設も半導体の国産化を狙いとしたものといわれており、工場が稼働し始めるとさらにSMICの生産能力が強化されると予想されています。

 

まとめ

SMICは中国の半導体産業の柱となるファウンドリ企業です。貿易上の取引制限を受けて半導体の国産化が進み、国内の多数のハイテク企業がSMICの生産力・技術力を頼るようになっています。

新たな工場の建設もありますし、今後SMICの動きが中国半導体産業にも影響をもたらすことでしょう。

 

 

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